パワー99 制覇の塔、メッツァーリ

初めてこのカードを知った時にはもう100円切ってたんだけど、もう見た瞬間にビビーンとなってデッキ組まなきゃってなったね。
アカデミーの伝承師》のときもそうで、俺はピンときた1枚のカードからデッキを組むことが多い。

で組んだデッキがこれ。2022年8月のパワー99第一回世界大会で優勝したときのやつ。
サイドボード用意してなかったくせに1ゲームも落とさず全勝優勝したらしい。すごいな俺。

コンセプトというか勝利までの手順は簡単。
①《胆力の道》を出す
②頑張ってひっくり返す
③適当に遅延してればそのうち勝つ

てことで各カード解説

胆力の道

表面の1点ダメージは全くアテにしていなかったが、意外と当たるやつはいて、《光袖会の収集者》,《忘却の虚僧》,《爪鳴らしの神秘家》,《媒介者の修練者》,《恋煩いの野獣》の嫁とか。
まあ積極的に狙っていくもんじゃないんで、当たれば美味しいなという程度でね。マナクリを焼けると非常に気持ちいいけど、上記のマナクリ2種は今では《ラノワールの壌土語り》や《剛胆な古生物学者》に取って代わられてオワコン。

当時のパワー99にはエンチャント破壊が全然なかったし土地破壊は今でも全然ないので割られる心配は不要だ。
が、《凶兆の血の暴行》だけはエンチャントでも土地でも割ってくる上にフラッシュバックもついていてメッツァーリへのヘイトがメツァメツァ高い。

制覇の塔、メッツァーリ

殴ってきたら破壊、殴ってこなかったら火力、こんな横暴が許されるのか。一度ひっくり返れば、あとはちんたらやってるだけで自動的に勝っちゃう。
あとなんか…テキスト読まない人いるんだよね。単騎特攻してきて「じゃあメッツァーリで破壊します」「えっそんな能力あるんですか」みたいな。
表面の一番上に長々とどうでもいいことが書いてあって、裏面の一番下に一番重要なことが書いてあるので見落とされがちなんだろな。タチの悪い契約書でハメてるみたいな罪悪感が出ちゃうんでちゃんと読んでから契約してください。

メッツァーリってタイプしづらいので単語登録した。 

憤怒の力

メッツァーリを1枚で即ひっくり返せるカードその1。
3マナ6点のアホ火力により相手のライフがガリガリ削れるので、もうメッツァーリとか関係なくアグロ轢殺することもある。よくある。
バーンでもお世話になったし、今後も使い倒していきたい所存である。

永岩城の蜂起

メッツァーリを1枚で即ひっくり返せるカードその2。
Xが偶数なら、ETBで相手の顔にX+2点飛ばす(X+2)マナ2/2警戒くらいなのでダメージ効率は悪くない。
最後の一押しにも結構良いんだけど、引いても別に… みたいな場面も多いので入れる枚数が良く分からん。

家の焼き払い

メッツァーリを1枚で即ひっくり返せるカードその3。今は使えません。
すーーーごい強い。メッツァーリ対応の全体火力ってだけでも強いけど、なんならメッツァーリ出てなくてもデビル3体は強い。
盤面空でも仕事ができる全体火力ってかっこよすぎる。
こいつが使えなくなったせいでデッキパワーが1段落ちたような気がする。

当時、1枚で即ひっくり返せるカードはこの3種だけだった。
現在では《炎呼び、チャンドラ》《地獄拍車団の統領》《ローハンの乗り手》等、細々と増えてはいるが、まあ《家の焼き払い》の穴はデカい。
こいつらの手を借りずにひっくり返せるよう、他のクリーチャーも全部メッツァーリ対応になってる。

ボロスの反攻者

MTG Wikiにギルド門侵犯のトップレアだったって書いてあるけどマジ?
でもそれも信じられるくらい強い。ちょう強い。これ出して苦しい顔しない対戦相手いない。苦しい顔しないときは俺が苦しい。
ただいるだけでも強いのに、全体火力に巻き込んで顔にオマケ飛ばしたり、《パーフォロスの介入》のデカ火力を顔面にブチ込んだりすることもできる。

アダルト・ゴールド・ドラゴン

通称AGD。登場してしばらくはパワー99の強いフライヤー代表みたいな顔してた。今は《加護をもたらす戦乙女》の方が代表っぽいけど、このデッキならAGDかな。
スタンでは激ヤバドラゴンや激ヤバ天使、激ヤバ3点火力によってどうしようもなかったらしいが、そういうのいないパワー99では存分に力を振るってライフレースを破壊している。
近年は転生AGDこと《太陽の栄光、オターリ》の下位互換扱いされがち。

火花の強兵

ライフレース破壊マン2号。名前に強って入ってるんだから強い。
メッツァーリをひっくり返すため、あるいはひっくり返ってから勝ち切るまでの遅延も大事なのでライフゲインはしっかりしていきたい。

パーフォロスの介入

単体火力にもなる速攻クリーチャー。メッツァーリを裏返すためにX=0で撃つこともしょっちゅうある。
メッツァーリデッキを初めて組んだ時はプレインズウォーカーが全然いなかったが、最近はキマってるプレインズウォーカーも増えてきたので軽く焼けるのは便利。

航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ

今は使えない。
当時は今以上に2マナのカードが少なかったので、2マナでメッツァーリを満たしているというだけで貴重だった。
自分で撃つ《陽光の輝き》を耐えつつ打点もあるのが良い。 

鋭い突端

ミシュランもメッツァーリ対応している。

黒焦げ

汎用火力枠。
憤怒の力》のところでも書いたが、メッツァーリ関係なしにアグロの動きをすることがあるので火力は顔に飛んだ方が良い。
登場以来、パワー99外の全カード含めても上位互換が存在してこなかったらしいが、ついにモダホラ3で《幽霊火斬り》が出てしまった。しかもアンコで。
つまりこのカードもアンコ落ちの危険がある。やめて

陽光の輝き

当時唯一の4マナ全体除去。最近は《空の粉砕》とか《証人隠滅》とかが増えた。
このデッキは速攻持ちが大量に入っているので自分から全除去を撃ちまくっても問題がない。
特にこれはダメージによる除去なので、《ボロスの反攻者》でダメージ飛ばしたり絆魂で回復できたりする。

ルーンの光輪

この頃のパワー99は環境の解析が進んでおらず、実戦で何されるか不明だったので保険で入れていた。
胆力の道》でも書いたけどエンチャントは破壊されづらかったので危険な何かから守れる可能性が高かったのも大きい。
今でもサイドから入ることある。

第1回大会はサイド用意しなかったけどその後はサイドも作った。
何度も変えてて確定したものはないんだけど、《運命の大立者》とかのアグロクリーチャーと、除去・全除去を入れてゲームレンジを前にも後ろにも調整できるようにするのが好き。
第2回大会は黒アグロに負けて2位。メインもサイドも概ねこっち有利で引きで負けて超悔しかった。
第3回は別のデッキで出たが(3位)、第4回もメッツァーリを握って優勝している。

ここまでは2022年頃の話で、じゃあ今はどうなのってなると……んー……。
この2年でパワー99も大分インフレしてるんだけど、メッツァーリが手に入れたものと言えば《太陽の栄光、オターリ》と4マナ全体除去くらい? むしろ《家の焼き払い》を失って弱体化してるんだよなぁ。
インスタント除去が強くなってて、《火花の強兵》に《敏捷な螺旋》を当てられると虚無、とか。
まあ、サイドでゲームスピードを上げ下げできるのは他にあんまりない特徴だよね。
うまいことやればアグロでもコントロールでも食えると思っている。

サイドボーディング上手くなりたいなー。

かえして

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