第2回大猩猩杯(2024/3/23)の数週間前、居酒屋にて
「次の大会、何デッキで出ようか考え中なんだよね。最近来た《ランプ光のフェニックス》が強いしバーン組もうかなって」
「それバーンなの?」
「いーんだよ。エッセンスを感じろ。 あと、《真冬》も来たし黒コントロール強いかも」
「いいこと思いついた。お前バーンの中に真冬いれろ」
「真冬バーン?」
「真冬バーン」
というわけで採用したカードはこんな感じ。
《憤怒の力》
3マナ6点火力。
強い。どう考えても圧倒的に強い。《ボール・ライトニング》の1.05倍強い。モダホラ2で例の猿に次ぐ大当たりカードと同じサイクルなんだから強いに決まってら。
ピッチで緊急ブロックできるのも偉くて、タイミングよく撃てば0マナ2:2交換が取れる。バーンではあんまりやんないけど対赤では油断しない方がいい。
でもそのピッチのせいで悪いこと考える人がいてサクるタイミングが変。こっちのターンに殴ってエンドして「サクらないの!?」って驚く人がいる。もちろんサクるよ。
《溶鉱炉の脈動》
3マナ4点火力。
2発撃てると宇宙だけど、あんま積極的に狙ったりはしない。でも2発撃てると宇宙なのでライフ差は目ざとくチェックしよう。戦闘中とか呪文解決直後とかに一瞬だけライフ差がつくこともあるので見逃してはいけない。
これを回収するために自分に火力撃つケースも理論上はあり得るけど遭遇したことはない。
《硫黄の渦》
バーン握る人間は全員、ライフを得るカードが大嫌いになる。パワー99では《加護をもたらす戦乙女》《夜鷲のあさり屋》《精神迷わせの秘本》《包囲サイ》《新緑の命令》《太陽の栄光、オターリ》やらがウザすぎてメインからでも採用したい。今回はタッチ黒なので《穢れた療法》もアリだと思うけど忘れてた。
相手が回復使ってなかったとしても、《黒焦げ》を顔に入れるより強いことが多いし、バーンは土地以外並べないから除去がこれに飛んできがちなので多めに入れる。
《災厄招来》
5マナで8~12点入る必殺技。もしくは《真冬》を使い回す遅延行為。
デッキのカードが3マナに偏りすぎているのはこれのためだという言い訳ができる。
ソーサリーをインスタントタイミングで撃てるというワザがあってインスタント《真冬》は強いかと思ったけどたぶん関係ない。
《ハゾレトの終わりなき怒り》からめくるともう一回怒れて楽しそうだけど決まったことはない。
メインアタッカー。時々無限ブロッカー。
デッキのカードが3マナに偏りすぎているので証拠収集4がなんかもっちゃりする。
ていうか赤単で3マナ3/3飛行デメリットなしってどうなってんのかね。ゴブリン語の「飛行」をもう少し正確に訳すと「遅い落下」になるんじゃなかったんかね。
で、何度か回してみたんだけど、なんかこう…うーん。
真冬もフェニックスも貢献はしてくれるんだけど、そのがんばりに対してデッキが応えられてないんだよなぁ。
さすがに3マナのカードが多すぎてもっさりしてるっていうのかなんていうのか、
ていうかバーンって難しいんだよ。相手と自分のライフをガン見して、足し算と引き算を毎ターン繰り返して常に計算しなきゃならん大変。
で、結局第2回大猩猩杯はバーンで出るのをあきらめたのだった。
バーンの話はまだ続くというか、先に言っとくと第3回にはバーンで出たって話になるんだけどいったん第2回の話。
当時はここで記事書いてなかったので詳しくメモ取ったりしなかったんだけど、青緑フラッシュで出て3-2したけどオポ落ちだったらしい。
対白青緑コントロール、メイン不利で落とした後に対策カードを10枚くらいサイドインしたのに1枚も引けずに負け。
対緑t赤ビートダウン、メインは《ダングローブの長老》に対処できず負け、サイド後に《猛牛の目》出されて負け。
《猛牛の目》はメチャメチャ厳しかったけどかなり頑張れた気がする。《アカデミーの伝承師》の追加ドローをあきらめて自ターンに行動したり、追加ドローしてマナを払いながら自ターンに行動したり、牛出されてもいいから相手ターンに動いたりと色々やった。結構楽しかった。
当時はなかったけど、今なら《害獣の侵入》で良い感じに置物に対処できるだろうきっと。
で、第2回大会の時点でバーンは無理って結論になってたのを覆したのがこいつら
昔のパワー99では使えてたカード。なぜか高騰して使えなくなったのがサンダージャンクションの速報により値下がって再度参戦した。
速報で値下がったカードは結構多くてめっちゃありがたい。毎セットやってほしい。ちまたでは「最新のパック買ったのに大会で使えないカード入ってるのはおかしい」とか言う人がいるらしいが、こちとら最新のパック買って大会で使えるカードが1枚も入ってないことが多いんだが? むしろ大会で使えるカードが入ってない方が嬉しいんだが?
1枚でクリーチャーと本体を同時に焼けるのが最高で、火力を生物と本体のどっちに当てようか問題をある程度解決してくれる。
手札を回せるのも偉く、《災厄招来》があるのでまだ使える火力ももったいがらず捨ててOK。ルーティングしまくってる相手に撃つこともなくはない。
待望の2マナフェニックス。
《ランプ光のフェニックス》なんていらなかったんだ!
集団的抵抗は捨ててから火力を飛ばすので即戻すことができる。
こいつらの参入により完成度がかなり上がったんだけど、それとは別に「大会に出すなら今しかない!」とも思った。バーンは対策されたら終わりなんで太く短く生きるべきだ。
プレイが難しいという意識はまだ抜けていないが、大会で回してこそ得られるものもあるはずだ。
ということで第3回大猩猩杯。参加者7人でスイス3回戦。
1回戦でコントロールを轢き殺した俺は、2回戦で負けたあと3回戦でも負けた。
2戦とも敗北の主原因は同じカード《作業場の戦長》だった。こいつはマジでクソだった。本当にクソだった。
解説! 《作業場の戦長》のここがクソ!
- ETBの3点ゲインがクソ。まあ3点くらいならまだ飲めるけど、火力1枚分と思えば飲めない。普通のデッキからするとアレかもしれんがバーン握ってる感覚では0.6クソくらいある。
- 奇襲で速攻5点パンチがクソ。常に互いの余命を計算し続けなきゃないバーンにとってターンずらしは勘弁願いたい。0.9クソ。
- トランプルがクソ。チャンプで稼げない。特に《憤怒の力》はピッチで緊急ブロックできることが重要なんだが、出てくるのが3/1トークン2体なので3点抜ける。実質アンブロじゃん。これ自体は0.2クソくらいだが奇襲との合わせ技で0.4クソ。
- お待ちかね最もクソな点は当然、除去っても4/4が残るとこ。真冬バーンは《真冬》一発で相手の口が閉じることを前提にしているので、そうならないやつはどうにもならない。せめて《真冬》を撃った返しのターンは召喚酔いしてほしい。実質速攻じゃん1.8クソ。
合計3.7クソのとんでもなくイカれ散らかした馬鹿。平たく言えば2回カウンターしながら追加ターンするデカブツ。キモすぎ。
こんなのが「強いから」とかいう理由でそこらじうのデッキに投入されているのが許せない。強いカードをデッキに入れるな。
あるときなんか、4/4トークンが無いから代わりにこれでって言いながらクーポン券を場に出された。これは会場で配られてたやつで主催の顔が書いてあり、その後主催の顔を見た俺はもう。
総評!
あんま強くないね。
まあ、相性不利相手に手も足も出ないことがなさそうなのは良いところ。クソを出されても即死ではないし、負けるにしても星の巡りが良ければ勝てたかもって感じはする。
ただ逆に喰える相手が少ない。つまり大多数のデッキに対してちょい不利、少数のデッキに対してちょい有利。うーん。
どうしても初手だけでは勝つまでのルートが見えないので、毎回引きを祈る必要があるのもなんか健康に悪い。
もうちょい強いカードが使えるまで待とう。《稲妻の一撃》とか。
メタられると死ぬけどな!
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