パワー99むかしばなし 

昔々、マジックザギャザリングをこよなく愛するお爺さんがいました。
特に、非公式フォーマット「パワー99」に情熱を注いでいました。

しかし、お爺さんは青いデッキの前ではいつも手も足も出ず、今日も大会で敗北を喫しました。
青使いのカウンターとバウンスに翻弄され、悔しさに心が震えました。


その夜、お爺さんは神に祈りを捧げました。

爺「神よ、どうか私に力を。あの忌々しい青使いたちを打ち負かすヒントをください。デッキレシピは求めません、ただ陰険な彼らを倒せるシナジーを教えてほしいのです。」

すると、奇跡が起こりました。お爺さんの切実な願いに心を動かされたのか、女神が現れたのです。


女神「哀れなる者よ、あなたに知恵を授けましょう。青使いはハンデスに弱いのです。このカードの組み合わせを試してみてください。」

爺「なんと、1ターン目に『陰謀団の療法士』を展開し、2ターン目に『戦慄衆の侵略』で攻め立て、3ターン目からは手札を削り取るという戦略ですか!?」

女神「ええ、手札を順に奪っていくのです。」

爺「これは素晴らしい!このシナジーがあれば、私の構築力を存分に発揮できます!」

女神「しかし、待ってください。あなたがMTG歴に比べて戦績が芳しくないことを考えると、追加のシナジーを授けるべきです。」

女神「2ターン目には『スカースダグの高僧』を召喚し、3ターン目には『カルダイヤの守護者』を奇襲で唱えるのです。そうすれば、3ターン目には5/5飛行が出現し、誰にも止められない速さを手に入れるでしょう。」

爺「これは…『スカースダグの高僧』の難しい条件を、陰鬱を満たしつつ、ネックとなるクリーチャー2体の生成までするとは…感動で涙が溢れます。」

女神「もしよろしければ、デッキリストも提供できますが…」

爺「いえ、それは必要ありません。構築力には自信がありますから、後はデッキを組んで大会に臨むだけです!」

~~爺、デッキ構築中~~

爺「完成じゃ!パワー99緑黒ハスクの力を見せてくれる!」


爺「女神様から授かったシナジーを基に、序盤を支える軽量カードを選んだぞい。」


爺「さらに、クリーチャー数で優位に立てるアドバンテージカードをふんだんに盛り込んで…」

爺「そして最終的には『深淵の大魔術師』で相手を追い詰めるのじゃ!」

爺「フフフ…青使いの若造どもよ、待っていろ。この緑黒ハスクでお前たちを打ちのめす!」

~~爺、大会再挑戦~~

お爺さんは自慢のデッキを携え、大会に挑みました。すると、初戦で早速青使いと対戦することに。

先手を取り『陰謀団の療法士』を展開したお爺さんは、2ターン目にクリーチャーを確保し、ハンデス地獄を展開しました。

爺「ククク…では『タッサの介入』を指定するかの…ああ、見つかったな!捨ててもらおう。」
爺「次は『夜群れの伏兵』を捨ててもらうとしよう!」

お爺さんのハンデス攻撃は止まらず、青使いは涙を流しながら投了しました。

その後も勢いは衰えず、お爺さんはスイスラウンドを勝ち抜き、ついに決勝戦へと駒を進めたのです!

~~爺、決勝戦~~

決勝戦に臨んだお爺さんは、自信に満ち溢れていました。
爺「我がデッキは最強じゃ!どんなデッキが相手でも負けることはない!」

しかし、現実はそう甘くありませんでした。

爺「えっ」

爺「えっえっ」

爺「ひえ~~」

結果、お爺さんは準優勝に終わりました。

女神「なぜ素直なアグロデッキへの対抗札を採用していなかったのですか?『激しい恐怖』があるではないですか。」
爺「ぐっ・・・」

女神「そして、ハンデスがサイドの『失われた遺産』と重複しているのはなぜですか?」
爺「ああ、黒デッキなら入れておくべきだと思って…」

女神「いや普通に構築力もダメじゃねえか!」

~~おわり~~

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