パワー99 赤白ダブストの歴史

目次

  1. パワー99とは
  2. 赤白ダブストとは
  3. 赤白ダブストの今昔比較
  4. 赤白ダブストの戦績とこれから
  5. 終わりに

1.パワー99とは

パワー99とは・・・

端折りすぎて申し訳ない、まずはざっくりとした理解してもらいたかった。
詳細はmtg wikiにあるが、wiscom guildトリム平均価格が期間内に一度でも99円を切ったレア・神話レア+基本土地の構築戦である。

「期間内っていつ?」「アンコモン収録されたら?」「レガシーの禁止カードも使える?」
などなど疑問は出ると思うが、mtg wikiを見るなりtanpoppo氏の紹介ページを見てほしい。

2.赤白ダブスト

魑魅魍魎あふれるパワー99の環境において、割と正統派(?)な赤白アグロ。
インスタント除去が貧弱な環境から、自ターンに速太刀の擁護者をはじめとした二段攻撃のクリーチャー強化して殴るデッキだ。
第11回大会では第3位にめでたく輝いたこのデッキを紹介しようと思う。

私しか使っていないデッキだが、それ一つとってもパワー99のカード参入の歴史を語れる。
自分のデッキがジワジワと強化されていくこともパワー99の魅力だ。その一端を以下の今昔比較から感じてほしい。

3.赤白ダブストの今昔比較

では、3年前と現在で赤白ダブストのデッキリストを比較してみよう。

●昔

●今

デッキを見ると昔と書いてあるデッキも中期タイプだ。
若干記憶をたどりながら語りたい。

■二段攻撃クリーチャーの変遷

二段攻撃持ちについてはマナコストやパワーは今も昔も同じ。
と言いながら、ミラディンの十字軍の電撃参戦によりいやらしさが向上している。

若いころ、当時としては大枚をはたいてミラディンの十字軍を買ったことも思い出されて嬉しさもひとしおだ。

あとはなぜか典雅な襲撃者が値上がりで使用不可になってしまった。2マナ二段攻撃が速太刀の擁護者のみとなり
あわやデッキ解体の憂き目を救ってくれたのが蜥蜴丸君だ。ありがとう。ちょっと弱いけど感謝しているよ。

■二段攻撃クリーチャー支援カードの変遷(非装備品)

こう見るといろいろな種類があるが、大きな転換点があった。
それは天使火の覚醒と不気味なくぐつ師の参入だ。

これがあまりにも強すぎた。
天使火の覚醒は問答無用でライフレースを壊す絆魂+αに+1/+1カウンター2個を残して隙が少ないし
フラッシュバック4マナという使いやすさが偉い。2マナの二段攻撃持ちに1枚で勝ちを与えられて使われる側からしても悪夢だ。

不気味なくぐつ師もこのデッキにはピッタリで、1/1二段攻撃には都合6点の打点を上乗せする。
そのうえ本体も速攻と来ているので、4マナで合計10点の暴力が発生する。効率が良すぎるのでは?

とにかくこの2枚によって攻撃性がドカンと向上し、赤白ダブストデッキの性能が高まった。

ただし悲しくも去ってしまったカードがある。それが永遠羽のフェニックスだ。

ミラディンの十字軍の出現により、変容が人間を対象とできないことが足を引っ張ってしまった。
速太刀の擁護者もいることを考えると、あまりに事故の元となるので解雇せざるを得なかった。

パワーの底上げと回避能力付与という、このデッキでやりたい2つの効果を併せ持つ点は非常に強力だった。
そのうえ、リアニ能力で最後の押し込みにも使えて最高と言っていい性能だ。
もしクリーチャーの選択肢が変わってくれば、再度使うことも考えられる。

初期と比較して大きく変わったのが装備品。
初期には全く存在していないが、中期で長所食いとダンシング・ソード加わったことで小躍りをしていた。
1マナの装備品が伝説だから2枚が限界というのは…まあ…

そして今期、満を持して凶兆艦隊のフレイルが加わった。合計2マナで出してつけられる!最高!
どうしても単体除去で減速するデッキだったが、除去されても装備品は残るので戦線の復元が早くて弱点がカバーされつつある。

4.赤白ダブストの戦績とこれから

先ほどご紹介した最新版の赤白ダブストを使って、第11回のパワー99世界最強決定戦に出場してきた。
結果は先述の通りに第3位となかなかに良かった。大会に赤白ダブストを持ち込むのは初めてだが戦えてうれしかった。

このデッキのポテンシャルの高さを感じられ、今後もカスタムは続けていきたい。

所感としては、二段攻撃持ち16枚体制はやや多いかも。生真面目な補充兵の数は減らしても良いし
装備品の多さを活かして、3マナでほかのクリーチャーを強化できるクリーチャーにすればよかったかも。
(例:軍勢の切先、タージク追加・アクロスの古参兵、タラニカ)


パワー99の赤白と言えばフェールス・ロキーリク将軍だが
こういった戦い方でミラディンの十字軍を活かすという方向性で差別化を図れると思う。まだまだチャレンジしていきたい。

5.終わりに

見ていただいてわかるように、パワー99ではゆるーいカード選びが楽しいが
十数年の差があるカードの共闘でデッキを形成できる感動はパワー99ならではだ。

低価格を活かして恐れずに参戦してほしい、かくいう私もMTG引退済みの友人たちと本フォーマット復帰した口だ。
ぜひとも過去のストレージをひっくり返して、あの頃のときめきを取り戻してくれ!

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